静岡の農の匠たち

今月は自然栽培に挑戦する

葵区 望月治希さん

今年の1月、静岡市認定新規就農者となった望月治希さんは、美和地区で自然薯10aと自然薯の種イモ5aを栽培し、秋には2,500本の出荷を目指しています。
治希さんは、非農家出身。休みのたびに、農業を営む祖父母の手伝いをするのが大好きな子ども時代を過ごしました。「いつか、自分も農家になりたい !」という夢を持ち、高校と大学で農業を学び、他業種で社会経験を積みつつ、資金を貯めるために一旦企業に就職しました。
治希さんは、自然薯を栽培することに決め、1年間自然薯農家のもとで研修を経て「JA静岡市ほんやま自然薯部会」に入会しました。
実際に就農してみると周りに助けてもらうことばかり。新規就農なので、土地を探すにもなかなか見つからず困っていた時、美和地区の先輩農家が情報を駆使して探し出してくれました。栽培面でも予測できない事の連続で、灌水は部会からの栽培情報を頼りに、毎日、今後の天候をみながら調整を行っているそう。
治希さんの最近嬉しかったことは、部会の圃場巡回で試し掘りの際、自然薯が順調に大きくなっていたこと。地上部のツルが青く生い茂っていても、収穫するまで「ほんやまじねんじょ」の特長である真っすぐと太い良品を育てるのは、ベテラン農家でも難しいと言います。少しずつでも、順調に生長した自然薯を見て、ますます収穫に期待が募ります。
今年初めて自然薯の収穫を迎える治希さんは「今後はさらに栽培面積を広げて行きたい」と言います。「農業は、ひとりではできない。自分のように新規就農でこの世界に入ってくる人がいたら、いつか自分も、先輩農家として力を貸してあげられる存在になりたい」とはにかむ笑顔が印象的でした。