静岡の農の匠たち

今月はみかんづくりに挑戦する

駿河区丸子西川雅祥さん

 

 

駿河区丸子や藤枝市岡部にある園地で、季節を通じて8種類ほどの柑橘栽培をしている西川さんは、高校を卒業し親元就農してから50年以上農業に携わっています。
西川さんは、品評会で上位賞の常連です。今年の1月に行われた「第59回静岡県貯蔵ミカン品評会」では、農林水産省関東農政局長賞を受賞しました。西川さんは、常に自己満足ではなく客観的に評価を受けるように、積極的に品評会に出品します。審査項目には、形状や色沢、病害虫被害、肉質や食味、糖や酸度、そのバランスまで審査されるため、自分のみかんがどう評価されるかデータ分析が出来るのがいいのだそう。また、品評会の上位のみかんがどうやって作られているか情報収集し、次の年の柑橘栽培の参考にしています。
西川さんが目指すのは「口の中でとろけるようなみかん」。就農したての頃、行政主催の研修で、先進地である愛媛県で食べたみかんの味が忘れられないと言います。食感と酸味、甘みのバランスの良い、まさに「口の中でとろけるようなみかん」だったのです。そんなみかんを目指して、日よけなどの高温対策、カメムシなどの病害虫防除、マルチがけなど品種によって合った栽培をして、お客さんから「おいしかったよ」という言葉を励みに、手間暇をかけていくのが西川さんのみかんづくりです。
茶の樹を抜根し、2024年に登録された新品種「春しずか」に挑戦する西川さん。「ひとつ食べたら、またひとつ食べたくなるような、そんなみかんを作りたい」と笑顔で話してくれました。