静岡の農の匠たち

今月はアスパラガス博士を目指す!

葵区瀬名 / 望月孝平さん

 

葵区瀬名の望月孝平さんは、両親と一緒に、アスパラガスを中心として、ナス、ピーマン、万願寺とうがらしやスルガエレガントなどを栽培しています。瀬名のほか、焼津市や藤枝市にある計1haの田んぼで米の栽培に取り組んでいます。

大学卒業後、地元企業で約3年間、広告営業をしていた望月さんは、父親の年齢や農業の将来を考え、「若いうちに家族から農業を学びたい」と考えたことをきっかけに、2022年に就農しました。

アスパラガスは、多い日には1日に1,000~2,000本を収穫します。2〜4月頃の春芽と、6月中旬~9月下旬頃の夏芽の、年2回の収穫期を迎えます。それ以外の時期も、株の管理や土づくり、病害虫対策などの作業は続きます。月1回程度、化成や牛ふん堆肥を追肥し、年に2回、雑草を鋤き込むように畝間を中耕して土づくりを行っています。また、アスパラガスの病気は、一度発生すると治りにくいため、予防や初期段階での対策を重視しています。

アスパラガスは、約7年を目安に改植します。アレロパシー(自家中毒)などの連作障害を避けるため、ユンボで株を掘り起こし、根を取り除きます。今後は、4年後をめどに3〜4か所あるアスパラガス畑の改植も少しずつ進める予定です。これまでの経験や失敗、気づきを次の改植に生かし、より良い栽培環境を整えていきます。

収穫は腰への負担が大きく、広い畑の除草も手作業で大変ですが、12月に葉が黄金色に色づき、病気にかからず枯れるまで育った姿を見ると、「1年間、無事に育ってよかった」と達成感を得て、来年も頑張ろうと思えるといいます。

「あえてニッチな市場を選びたい」と話す望月さん。アスパラガスの漢字表記「竜髭菜」にも興味を持ち、アスパラガスのありとあらゆる知識を深め、「いつか“アスパラガス博士”になることが夢です」と笑顔で話してくれました。