静岡の農の匠たち

今月は採卵養鶏に挑戦する!

駿河区西大谷神谷源太郎さん

 

神谷源太郎さんは、駿河区西大谷で両親とともに、大谷青壮年部の特別栽培米「ミルキークイーン」を育てながら、20aの鶏舎で約5000羽を飼育する三代目の養鶏家です。祖父の代から続く養鶏を受け継ぎ、今年で17年目を迎えます。

鶏舎では常時1000羽の雛を育てており、雛は約半年で卵を産む成鶏へと成長します。成長段階は「ひよこ」「中・大雛」「成鶏」と進み、特に雛の時期は水やエサの位置を覚えられなければ命に関わるため、最も気を配る時期です。

鶏舎は雛用と成鶏用に分けて管理され、毎朝、自販機の補充や飼料・水の確認、11時からは約1時間の集卵作業に取りかかります。1日に集まる卵はおよそ3000個。卵の色や状態から鶏の健康を把握し、調子の悪い鶏は別の鶏舎で休ませるなど、細やかなケアが欠かせません。午後は配達や田んぼの作業に追われるなど、休む間もほとんどない毎日です。

エサは自家配合にこだわり、黄身が濃いオレンジ色になるようトウモロコシやパプリカ系の原料を使用。冬はカーテンで防寒対策を行い、年間を通して光の量を調整して安定した産卵を促します。重労働も多いなか、「ここの卵はほかとは違っておいしい」とお客さんに言われる瞬間が何よりうれしいと神谷さんは笑顔を見せます。

集卵した卵は、じまん市や飲食店、スーパーなどへ出荷され、地域の食卓を支えています。「鶏にストレスの少ない環境を整え、これからもおいしい卵を届けていきたい」と話してくれました。