今月は高品質のキウイづくりに挑戦する !
駿河区丸子 / 鈴木 智さん

駿河区丸子の20aの畑でキウイフルーツを栽培する鈴木智さんは、果樹農家として新たな挑戦を続けています。高校卒業後は父とともに茶農家として働き、結婚を機に会社へ就職。繁忙期には、仕事の合間を縫って、実家の農作業を手伝ってきました。父の亡き後、母・喜美江さんを支えながら在職のまま園地を受け継ぎました。さらに、7年ほど前からはキウイフルーツ委員会の先輩方の助言を受けて改植を進め、現在のキウイ中心の経営へとつなげてきました。現在も会社に在籍しながら勤務の合間に畑に通い、仕事と農業を両立しています。
栽培しているのは、「レインボーレッド」「東京ゴールド」「ヘイワード」。9月から11月に収穫し、10月から翌年2月にかけてJAへ出荷します。自家製の花粉づくりにも力を入れ、別の畑に植えた雄株から採取した花を使い自分で花粉を精製し、水に溶かし、ハンドスプレーで一輪ずつ丁寧に受粉します。4~5月は摘蕾や人工授粉が重なり、一年の中で最も忙しい時期です。夏は夏剪定や薬剤散布、棚の修理など、機械化しにくい作業が続きますが、「人が作業しやすいように畑の基盤を整えることが一番大事」と話します。冬の剪定作業は、「枝をどのように配置すれば収量が上がるかを考えながら作業すると楽しい」とのこと。そうした積み重ねにより、収量は右肩上がりで増えているといいます。
畑ではポケットラジオから流れる音楽を聴きながら、自分のペースで作業を進めるのが日課です。「収穫のときに、今年も自分が思い描いたようにできたなあと思える瞬間が一番のやりがい」と笑顔を見せます。今あるものを生かし、適地適作で品種を選びながら単収を高めていくのがモットーです。「古くなった木を計画的に更新して若返らせ、高品質のキウイをたくさん実らせていきたい」と、今後の抱負を語ります。