自然栽培に挑戦する
葵区吉津 / 大橋貴宏さん
葵区吉津で米3.5ha、茶40a、レモン、露地野菜、ハウスでトマトなど、両親と妻と一緒に栽培しています。
就農したのは4年前。父から「いずれは帰ってきて一緒に農業をやろう」と言われていたこと、12年務めた会社ではキャリアアップのタイミングで、新しい部署で1から始めるなら農業をやろうと思いました。
父は長年、自然栽培を研究し実践しています。特にトマトは、消費者グループが直接買い手となってくれて「おいしい」と評判です。自分も昨年からは露地野菜に挑戦しています。自分は「自然栽培だから安心」ではなく、「どう栽培するか」が大事だと考えます。一度虫がつくと全滅する恐れもあるので、毎日畑に行って慎重に作物を見ていきます。近くで栽培すると互いに病害虫の予防や生長の促進などの効果が期待できる植物を植えながら工夫をしています。一番は、植物がもつ本来の力を最大限に引き出して、農薬や肥料を省力化しコスト削減に取り組みながら、おいしい農産物を作り、消費者の皆さんには安心して食べてもらいたいです。
今、レモン栽培にも夢中です。国産レモンを作って欲しいと頼まれたことがきっかけで、定植してから4年経った昨年、初めて30本の樹からレモンを収穫しました。徐々に面積を増やして、今では350本を栽培しています。
JAの青壮年部に加入したり、近隣の小中学校の米づくりやインターンシップに協力したりして、仕事以外にも地域の人との関りを大事にしながら、これからも安心して食べてもらえる農産物を消費者の皆さんに届けていきたいです。