静岡の農の匠たち

葉ショウガ栽培に挑戦する

駿河区青沢石川雅之さん

 

久能地区で葉ショウガ、トマト、イチゴ、クウシンサイやパクチーなどの中国野菜など約10か所にある畑で少量多品目を栽培しています。
元々農業に興味があったこともあり、様々なタイミングが重なった3年前に就農。田畑を引き継ごうと、23年間勤めた茶商を辞め、父の仕事を見よう見まねで始めました。
始めてみると農業は実に「伸びしろ」がある業界だと思いました。特に、南に駿河湾、北に有度山という地形を生かした特産品がここ久能地区にはあると感じます。前職では、商品を管理する面でも運ぶことに関しても全てオートメーション化されていたけれど、農業は肥料や堆肥を運ぶことは重労働の何物でもない。そこを、茶業と同じとはいかないまでも、人手不足解消や軽作業化できるシステムを構築して、まずは自分が実践して魅力ある農業を体現しながら、稼げる農業、農業が若い人の憧れる職業となるようにできたらと考えています。個人でできることは限られていますが、JAや地域の人たちと一緒に、静岡市の特産品をブランド化していきたいと思っています。
1日をゆっくり休む日はほとんどありませんが、時間が出来れば、駿河湾で海釣りをしたり、友人が指導するサッカースクールに参加したりしてリフレッシュしています。今後は、若い人たちが「農業は楽しい」と思ってくれるような「明るい農業」を目指して、久能の地のものとして、葉ショウガやイチゴの栽培を続けていきたいです。