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2025.10.20
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熟成本山茶を久能山東照宮に奉納 お茶壺道中行列・口切りの儀

 

 

駿府本山お茶まつり委員会が、静岡市駿河区の久能山東照宮で、徳川家康公ゆかりの「お茶壺道中行列」と「口切りの儀」を行い、葵区井川の大日峠にあるお茶蔵で熟成させた「本山茶」を奉納しました。
この行事は江戸時代、家康公の命で春に新茶を壺に詰め、夏の間は冷涼な井川地区・大日峠のお茶蔵屋敷で保管、熟成し、秋に取り出して茶会に供したという故事にちなんだもの。5月に行った「茶詰めの儀」から約5か月間熟成した茶を籠に乗せ、奉行や姫、腰元などの江戸時代の衣装をまとった関係者が本殿まで運びました。
本殿では、同委員会委員長を務めるJA静岡市の三津山定組合長や同市の吉田信博副市長ら約30人が見守る中、茶師を務めた煎茶道静風流家元の海野俊堂さんが茶壺を開封。和紙に包まれた熟成本山茶を丁寧に取り出し、茶葉で「新」の文字を書いて神前に奉納しました。

(2025年10月19日)